BinanceDEXにVPN経由で日本からアクセスする方法!【完全無料】

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暗号通貨取引所の「Binance」が、非中央集権型取引所「BinanceDEX」をローンチし、日本のトレーダーからも大きな関心が集まりました。

しかし6月2日には、BinanceDexが日本を含む29カ国からのアクセスをブロックすることを発表。

次世代の取引所に対する期待が高まっていたこともあり、大きな失望を呼びました。

その一方で、BinanceのCEOであるCZ氏は、「VPN経由でのアクセスは可能」との見解を発表しており、VPNを活用すれば日本からBinanceDEXにアクセスが可能であることを示唆しています。(「VPNって何?」という方は、こちらのwikiでチェックしてください


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実際にBinanceDEXに日本からアクセスし、トレードを開始しようとすると、下記のような画面が表示され取引を行うことができなくなっています。

「アメリカ、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ベラルーシ、コンゴ、コートジボワール、クリミア、キューバ、イラク、イラン、日本、北朝鮮、リベリア、マケドニア、ミャンマー、セルビア、スーダン、シリア、ジンバブエ を含むIPアドレスからアクセスされているようです。これらのIPからアクセスしたウォレットに関しては、2019年7月1日(UTC0時)から利用ができなくなります
——BinanceDEX HPより

BinanceDEXでは、公式ウォレットである「Trust Wallet」からのアクセスを推奨していますが、現時点でも、日本のIPでTrust Walletでアクセスしようとしても、トレード画面に移行することはできないようです。

しかし、CZ氏が推奨しているように、「VPNを活用し、上記の国以外のIPからアクセスする」ことで、BinanceDEXで取引を行うことができるようになります。

VPNを活用することで、日本在住でもBinanceDEXとTrustWalletを接続できる

一般的にVPNへの接続環境がない方は多く、あったとしても日本国内でVPN接続した場合はやはりBinanceDEXへ接続できません。
本稿では、海外サーバーにVPN接続する方法と、BinanceDEXへのアクセス方法をご紹介します。

ただし、VPNを活用するアクセスは比較的面倒&上級者向けですので、PCやモバイルの扱いにかなり慣れている方のみお試しください。

ご注意!(よい子の皆さんのお約束)
本稿は、あくまで技術的見地からBinanceDEXへのアクセス方法を紹介するものであり、BinanceDEXでの取引を推奨するものではありません。本稿で紹介するVPN経由で海外取引所にアクセスする場合、予想外のリスクが生じる可能性があります。この方法でのアクセスによる、いかなるトラブル、損害、その他のクレームに対して、Coinpartyでは一切の責任を負いません。BinanceDEXへのアクセスについては、あらゆるリスクをご承知の上、自己責任においてお試しください。


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そもそもDEX(非中央集権型取引所)って何?

通常のBinanceや、BitFlyer、Bitbank、DeCurretなどを含む日本のすべての暗号通貨取引所は「取引所に資産を預け、その中で取引を行う場所」です。そのため、取引所がトレーダーの資金をすべて管理し、取引結果をトレーダーの口座に反映しています。
このような従来型の取引所では、膨大な顧客資産を預かるためハッキングのターゲットとなりやすく、ハッキング被害にあった際にとてつもない額の損失が出ることがあります。
また、このような取引所では、個人の口座がどのように管理されているのかが不透明な場合が少なくありません。場合によっては、取引所がBTCなどの資産を一括管理し、出金の申請があった場合に各アカウントに分配する、という場合もあります。そのため「取引所が顧客から預かった資産を運用し莫大な利益を出しているのでは?」という疑惑が常につきまとっています。

これに対して、非中央集権型取引所(DEX)は「個人のウォレットをブロックチェーンにつなげて取引できる取引所」です。バイナンスの場合、独自開発のブロックチェーン「バイナンスチェーン(BinanceChain)」上で運営され、対応する個人のウォレットをこのバイナンスチェーンに接続して取引を行います。
DEXは、顧客個人が持つウォレットを取引所につないで取引を行うため、「取引所が資産を預かる」ことはありません。暗号通貨の管理に伴うコールドウォレットの管理が必要ないため、設備的・人的コストが不要で取引手数料を大幅に安く抑えることができます。
さらに言えば、ブロックチェーン上で取引が行われるため、従来の取引所でよく話題になる「取引所ブラックボックス化」を防止することができます。
このような仕組みのため、DEXをハッキングしたとしても膨大な資産を入手することは不可能です。

世界一わかりやすい、BinanceDEXへの接続フローチャート

接続方法の詳細を説明する前に、まずはBinanceDEXへの接続方法をフローチャートで紹介します。

BinanceDEXへの接続フローチャート

【第1段階:TrustWalletの入手】
①「TrustWallet」をモバイル端末にインストールする
② TrustWallet に「最低1BNB」を入金する

【第2段階:VPNに接続する】
③ VPN接続アプリ「OpenVPN Connect」(iOS版Android版)をモバイル端末にインストールする
④ PCでのVPN接続環境を整える(Macの場合Windowsの場合
T大学のHPから、BinanceDEXが排除していない国のVPNサーバーを選んで、モバイルとPCの両方でVPN接続する

【第3段階:BinanceDEXに接続する】
⑥ モバイル端末がVPN接続した状態で、TrustWalletを起動する
⑦ PCからBinanceDEXを起動し「Connect Wallet」のボタンでQRコードを表示させる
⑧ TrustWalletでQRコードを読み込む

BinanceDEXに接続完了!

以上の工程を使うと、現時点で上記の「警告」が表示されずにBinanceDEXに接続できます。
ただし、⑤の方法での公開VPN接続は、接続先がどこまで信頼性があるか不明な場合があるので、あらゆるリスクをご検討の上、接続先をご検討ください。
(*T大学のVPNプロジェクトは、実験的な目的や善意によって運営されているので、google検索などと紐づかないように本稿での説明は割愛させていただきます。ご理解ください)

一見すると長い道のりですが、面倒なのは①〜④までの工程のみ。次回からは⑤からの手順を踏めばアクセスできるようになります。
ただ、7月1日から何らかの理由でアクセスができなくなる可能性も捨てきれないため、その場合は新たに接続方法を調査します。

では、接続方法の詳細について紹介します。
上記の通り、VPN接続の道のりはなかなか歯ごたえがあるので、本稿ではTrustWalletの解説については割愛させていただきます。
また、各環境によって接続方法が変わりますが、本稿はあくまで「上級者向け」かつ「技術的見地からの紹介」のため、細かい部分は省かせていただきます。


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スマホとPCで、VPN接続の設定をする

まずは、T大学のHPにアクセスしましょう。

モバイル端末(スマホ)にVPNアプリをインストールする

T大学のHPには、iPhoneやAndroid端末、またMacやWindowsなどの環境でVPN接続するための情報が揃っています。
それぞれの環境での接続方法について紹介するのはここでは省略させていただきますが、
まずはVPN接続アプリ「OpenVPN Connect」をご使用のスマートフォンにインストールしてください(iOS版Android版)。

PCにVPN接続を設定する

スマートフォンにOpenVPN Connectをインストール後、 PCにVPN接続を設定します。
こちらは、MacやWindowsによって設定方法が異なるため、こちら→(Macの場合Windowsの場合)を参照してください。
ちなみにですが、筆者の環境はMacのため、Tunnelblickというフリーソフトで接続しています

VPNサーバーを選ぶ

環境が整ったら、T大学のHPから、アメリカ、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ベラルーシ、コンゴ、コートジボワール、クリミア、キューバ、イラク、イラン、日本、北朝鮮、リベリア、マケドニア、ミャンマー、セルビア、スーダン、シリア、ジンバブエ以外のVPNサーバーを選んで、モバイルとPCの両方でVPN接続します。

例えば、タイのサーバーを選び、VPNの設定ファイルへのリンクをクリックします。

すると、VPNの設定ファイルをダウンロードできるため、PCからはリンク先をクリックモバイルからは「OpenVPNのボタンアイコン」をクリックし、各端末でVPNに接続します。

*接続先によっては接続が拒否されることもあります。接続が可能なVPNサーバーが見つかるまで、根気よく探してください。

繰り返しますが、公開VPN接続は、接続先がどこまで信頼性があるか不明な場合があるので、あらゆるリスクをご検討の上、接続先をご検討ください。

設定ファイルをダウンロードしたら、PCとモバイルでVPN接続に切り替えます。


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VPNに接続した状態でBinanceDEXに接続する

VPN接続が完了した後で、BinanceDEXに接続します。
(VPN接続の前にアクセスするとブロックされる可能性が高い)

接続したら、右上の「Unlock Wallet」をクリックします。

次の画面で、「Get WalletConnect QR Code」をクリックし、QRコードを表示させます。

QRコードが表示されたら「TrustWallet」の左上のカメラボタンをタップし、QRコードを読み込ませます。

  

次にスマートフォンの画面に表示される「WalletConnect」をタップし、「承認」をタップ。
これで、ウォレットがBinanceDEXに表示され、取引開始となります。
(警告文の表示がなく取引画面へと進むことができます)

これで、自分でVPNサーバーを海外に用意することなく、BinanceDEXに接続することができるようになります。
ただし、7月1日以降、どのような状況になるかは不明ですので、現時点で考えられる回避策としてご理解ください。
また、VPN接続先は変更されることが多いため、アクセスするたびに新規VPNサーバーを設定し直す必要があるため注意しましょう。


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TrustWalletの機能で、DEXでの売買も可能

「こんな複雑なこと、とてもできない!」という方も、もちろんいらっしゃるかと思います。しかし、そこは天下のBinance。救済措置を用意しています。実は、TrustWalletアプリには、アプリ上で「DEX」ボタンを押すことで、BinanceDEXを経由せず直接トークンの売買をすることも可能です。
まず、TrustWalletの下段から「DEX」ボタンをクリックします。

すると、すぐにBNB建でトークンを購入することができる画面へと移行します。

その時のレートに応じた額で、DEXを経由して各種トークンをウォレットアプリから売買することが可能です。

トークンも各種選ぶことができ、売買自体の機能としては必要十分と言えます。
PCでチャートを確認し、狙ったレートに来たところで売買する、という利用方法が考えられます。
ただ、やはり取引所に接続していないため、チャートやインディケーターを確認したり、狙ったレートで売買注文を入れたりという機能はありません


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DEX(非中央集権型取引所)を使うことについて

BinanceDEXを利用する際には、下記のようなメリットとデメリットがあります。


【メリット】
・取引手数料が安い
・透明性の高い取引が行える
・取引所のハッキング被害で資産が流出するリスクが極めて低い
・取引所による一方的なウォレットの凍結のリスクがない

【デメリット】
・バイナンスチェーンに参加する銘柄しか取り扱いがない
・利用するためにはBTCではなくBNBが必要
・秘匿性が極めて高くマネロンの疑いをかけられるリスクがある


従来の取引所は「顧客の財産を扱う責任」が発生するため、金融商品の取り扱いに関する厳正な規制の対象となります。しかしDEXの場合は、取引所に顧客資産が存在しないため、理論的には資産管理の厳正なチェックを受ける必要ありません(取引を行うソフトウェアの審査が必要となる可能性はありますが)。
とはいえ、現時点でDEXについての理解は進んでおらず、またBinanceDEXの運営自体の是非については、実績が少ないため、公平に言えば「未知数」と言わざるを得ない状況です。
また、FATFやG20などの動きでは、マネーロンダリングや資産管理の観点から「すべての暗号通貨取引所は銀行並みの規制対象となる」という動きがあります。しかし、従来の取引所の枠を外れたDEXの場合、規制対象になるものの、構造的に規制に対する対処ができません
(「資産をすべてコールドウォレットで管理しろ」と言われても、そもそも資産を預かっていないため対処できない)

しかし、DEXは暗号通貨取引における重要な新技術になる可能性があり、研究目的としてアクセスし利用する方法を確保しておくことは、今後のブロックチェーン技術やフィンテック市場の発展には必要であるとも言えます。利用の際には自己責任で、金融庁の動向に配慮しつつ行ってください。

今後、BinanceDEXがどのような動きを見せるのか、その動きには目が離せません。

*VPNの方法を公開している某大学には、最大限の配慮をお願いします。


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